今回は建築会社様向けの内容として、外壁リフォーム市場での差別化の方法についてお伝えしていきます。
昨今、外壁リフォーム市場は元請化への参入増加など一層と厳しい市場となっていることを踏まえ、「どのような戦い方をすればよいのか?」ということを深堀していきます。
それでは、まず今回のコラムの要点から見ていきましょう。
- 地域を絞ることで、同じ広告費用でも集中的に広告が投下できる
- 狙うべきターゲットの年齢層に応じた媒体を使うべきであり、外壁リフォーム市場においてはインスタグラムが広告媒体の正解とは限らない
- 塗り替えによるリフォームは、一般の見込客から見ればほとんど違いが分からない同業他社が多いため、得意な住宅のスタイルを明確にすると差別化しやすい
- 樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)は、洋風 / アメリカンスタイル な外壁として特徴が出しやすく、地域の洋風の家を狙ってポスティングなどを実施する方法もおすすめ
- 樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)はデザインだけでなく、色褪せしにくいことや、凍害・塩害・錆などの心配とは無縁かつシーリングレスで、将来的なメンテナンスを抑える
ことができます
1.広告の投下エリアを絞ってみる

外壁リフォームの広告戦略を考える際、まず見直すべきは「広告をどこに投下するか」です。
多くの外壁リフォーム業者が広い範囲でチラシを撒いたり、広域にわたってネット広告を出したりしています。
大手ハウスメーカーなど広告予算がしっかり確保できる会社であればよいですが、地域の外壁リフォーム工事店であれば、市内全域などに広告を広げると予算も膨大になってきます。
同じ予算でも広告範囲を広げると効果が分散してしまい、1世帯あたりへの広告インパクトが弱くなってしまいます。
そこで効果的なのが、「エリアを絞った広告戦略」です。
例えば、市内の特定の住宅街や分譲地に絞ってチラシを配布したり、ピンポイントでポスティングを行うことで、同じ広告費用でも接触回数や印象が高まります。
特に住宅の外観に特徴があるエリア(例えば洋風の家が多い地域など)を狙えば、より刺さる広告展開が可能になります。
限られた予算を広く薄く使うよりも、ターゲットに集中投下する方が、結果的に見込み顧客の獲得に
つながりやすくなります。
2.広告媒体を再考する

広告効果を最大化するためには、どの媒体を選ぶかも重要なポイントです。
最近ではInstagramなどのSNS広告が注目されがちですが、必ずしもそれがすべての市場で「正解」というわけではありません。
特に外壁塗装・リフォーム市場においては、年齢層の高い世代が主要ターゲットであることが多く、彼らが日常的にSNSを利用しているとは限りません。
外壁のリフォームを検討する主な層は、築10年以上の住宅に住む40代後半から60代の層が中心です。
上図は総務省がまとめたデータですが、50~60代はLINEとYoutubeが中心であったりもします。
2-1. アナログ媒体併用やSNS以外の広告戦略も

さらに、競合他社と差別化をしていこうと考えると、年齢層が高いターゲットにとってはアナログ媒体である新聞折込・地域のフリーペーパー・ポスティングチラシを併用することで、単純接触の回数を増やして、会社の認知を広げることも大事です。
また、スマホではなくPCで検索することが多い特性もあり、リスティング広告やSEO対策も欠かせません。
つまり、媒体選びは「ターゲットの情報行動」に合わせて柔軟に考えるべきです。
Instagram広告が効果を発揮するのは、デザイン感度の高い30代前後を狙う場合に限られます。
ターゲット世代を明確にし、適切なチャネルに投資することで、無駄な広告費の削減にもつながるでしょう。
3.得意な住宅のスタイル(外観)を明確に打ち出す

3点目のポイントは、自社が得意なスタイルを明確にすることです。
外壁リフォームの分野では、一般の見込客にとって「どの業者を選ぶべきか」が非常にわかりにくいのが現実です。
どの業者も「丁寧な施工」「高品質な塗料」「経験豊富な職人」といった、似たようなフレーズを並べており、差別化が困難と言ってもよいでしょう。
こうした状況下で差をつけるためには、自社の「得意とする住宅スタイル」を打ち出すことが効果的であると考えられています。
例えば「アメリカンスタイルの外観に強い」「ナチュラル系の住宅との相性が良い」「モダンな色使いの提案が得意」といったように、ビジュアルでの個性を明確にすることで、見込み客の記憶に残りやすくなります。
また、事例紹介においてもスタイルの統一感を持たせることで、自社のブランドとしての一貫性が生まれ、より高い信頼感を得ることができます。
どのような住宅に合うリフォームが得意かを明示することが、今後の受注戦略の鍵となります。
4.洋風 / アメリカンスタイルが似合う家にポスティング

塗り替えだけでは差別化が難しい中で、「外観スタイル」そのもので印象を残せるのが、洋風やアメリカンスタイルの外壁です。
この中で独自色が強い外装材「樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)」は、日本ではまだ認知が少ない状況です。
しかし、北米では新築において50%以上の採用率に至る素材となっており、日本の新築・リフォームに新しい価値観をもたらします。
こうした独自色が明確になったスタイルを武器にすることで、地域内でも「スタイリッシュな外観に変えてくれる業者」としてポジションを確立できます。
特に、リフォームでターゲットに狙いを定めるのであれば、20年ほど前の新興住宅地など洋風の家が建ち並ぶエリアに絞ってポスティングを行うことが効果的です。
洋風の家に元々住んでいる方であれば、外観に関する感度も高い方が多く、ターゲットへの広告精度が高く、訴求力も高くなります。
実際の施工事例をポストカード風にまとめたDMや、小冊子形式のビフォー・アフター紹介資料などを配布して、徐々にターゲットエリアに認知を広げていきましょう。
4-1. 樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)は耐久性&耐震性の影響でメリット

今回の差別化で、非常にわかりやすい武器が「樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)」です。
樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)は見た目だけでなく、機能面でも大きな強みを持っています。塩化ビニル樹脂を主な原料とし、素材自体に顔料が練りこまれている商品が主流で、長期間使用しても洗練された色合いが劣化しくいことが特徴です。
また、凍害、塩害、錆、酸性雨の心配とは無縁で、施工の際にシーリングを使用しないことからも、メンテナンスの手間とコストを大きく抑えることができます。
そして、窯業系のサイディングに比べて約10分の1の重量です。
※ゼオンサイディング®(樹脂サイディング)の「ロイヤルたて張りSタイプ」「ロイヤルよこ張り」は2kg/㎡
※金属サイディングは5~6kg/㎡程度、窯業系サイディングは20kg/㎡程度
樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)は軽量であるため住宅への負荷が少なく、耐震性能の向上にもつながり、特に築年数が経過している建物のリフォームには地震への対策も兼ねたリフォームとして営業トークにも説得力を持ちます。
単なる「外観の雰囲気づくり」にとどまらず、「安心・快適さを提供するリフォーム素材」として訴求していくことで、顧客の納得感を得やすく、価格競争に巻き込まれずに済む点も大きな魅力です。
4-2. 幅広い家に対応できる
洋風の家を中心にオリジナル性を出しやすい樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)ですが、和風の住宅でも幅広くご採用いただいております。
中でも特に、ゼオン化成のGRAYNE®(グレイン)は、本物の木の断面を忠実に再現しており、パネルはデザインが異なる72種類の木目(パネル1枚に異なる9種類×8通り)で構成され色も6種類あるため、より自然な外装を表現でき、和風の住宅の外観に合います。
また、ゼオン化成のゼオンサイディング®のカバー工法によるデザインは、和の伝統的な仕上げである下見板張りと共通したデザインです。
つまり和風の住宅でも外観を一新できる外装材として新たな強みにできるのです。
5.まとめ




外壁リフォーム市場で成果を出すためには、ただ広告を出せばいいというわけではありません。
エリアを絞って集中投下することで、費用対効果を高め、媒体選びもターゲット世代に即したものにする必要があります。
また、「どんなスタイルが得意か」を見込客へ明確に伝えることで、顧客の記憶に残りやすくなり、問い合わせにつながりやすくなるでしょう。
特に、樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)を活用した洋風・アメリカンスタイルは見た目・耐久性ともに強みがあり、ポスティングなどのオフライン施策とも相性抜群です。
地域密着で丁寧なブランドづくりを続けることが、選ばれるリフォーム店への第一歩となります。
日本における樹脂サイディングといえばゼオン化成の「ゼオンサイディング®」。
日本国内で約30年の取り扱い実績があります。
気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。