新築時には子どもに合わせて計画することの多い住まい。時が経つにつれ、家族の暮らしが変化するにも関わらず、変わらないままの住まいに居心地の悪さを感じることも。
本記事では、40代・50代の夫婦がリフォーム、リノベーションで住まいを整えたいと考える時、押さえるべきポイントには何があるのかまとめました。
変化した家族の暮らしに今の住まいは合っていますか?

日本では、戸建て住宅の購入は人生の一大イベント。結婚・出産のタイミングや、子どもが小学生に進学するタイミングでの購入を検討する家族が多い傾向にあります。そのため、20代後半から30代にかけて購入する人が多く、小さい子どもを中心に添えた家づくりとなりがちです。若い夫婦が大切にしたい住まいのポイントは、家族団欒の空間や、将来の子ども部屋をどうするかなどが挙げられます。
夫婦が40代、50代の頃には、子どもたちは中学生や高校生にまで成長しています。学校だけでなく塾や部活で忙しくなり、家族の暮らし方もがらりと変化してくるのです。外での時間が増える一方で、家庭が集まって過ごす時間は減り、家にいる場合でも自分の部屋で勉強したり趣味をしたりと一人で過ごす時間が増えていきます。
子育てで忙しかった親たちは、送迎で慌ただしい場合もありますが、以前と比較すれば一人時間を過ごす余裕も出てくる頃です。しかし今の住まいでは、家族団欒を考えた空間づくりをしているため、余暇を楽しむために落ち着いて過ごせる居場所がない場合も出てくるのではないでしょうか。
このように、40代、50代は今までの住まいのままでは住みにくいと感じる時期ともいえます。ゆくゆくは子どもたちが独立する時もやってきます。40代、50代ではさらに先の将来を想像し備えていくリノベーションがおすすめです。
10年・20年先を見据えて間取りの見直しを

まずは、リノベーションで押さえるべき間取りのポイントを取り上げます。
一つ目に、子どもが独立すると夫婦だけで過ごす時間も増えるため、二人でどのような暮らしをしていきたいのか考えるとよいでしょう。お互いを尊重し、それぞれの趣味の時間に没頭したいのであれば、個室を充実させるとよいでしょうし、二人での時間を大切にしたいのであれば、リビングやキッチンの見直しをおすすめします。例えば、二人で料理を作りたい場合には、広くてオープンなキッチンスペースに。リビングでゆっくり映画鑑賞を楽しみたい場合には、ソファーやモニターなどの配置を見直すことも検討するとよいでしょう。
二つ目に、子どもたちに新しい家族が増えたときのことを考えていきます。年に1、2回は新しい家族と共に帰省し、ゆっくり過ごしてもらいたいと考える方もいると思います。招くための空間を意識した住まいづくりが必要になります。みんなでゆったりと過ごし、交流を楽しめるリビングや、家族ごとに宿泊できるようなスペース、快適に過ごしてもらえるような水回りも検討すると良いでしょう。
将来に備え、水回り中心にバリアフリー化する

まだまだ元気でエネルギッシュな方も多い40代、50代ですが、急な体調不良や体力の衰えは、誰しもいつかはやってくるもの。まだ大丈夫と思わないで、元気な今のうちに備えておくことが大切になります。
今はさほど気にならない段差やトイレ、浴室の使い勝手も、段差を解消したり手すりをつけたりして、自宅のバリアフリー化を行うことをおすすめします。年をとっても自分で歩くことができ、長く家で暮らせることが、自信にもつながり、周り回って健康にもつながります。
そして、年々防災の備えも重要視されてきています。水や非常トイレなど防災備品の備えはもちろんですが、そもそも建物の崩壊をできる限り防ぐために耐震性を高めることも大切です。家具の転倒を減らすために、収納は壁に固定する作りつけタイプのものに変更したり、オープンの収納棚に扉を設置したりすることで、被害を抑えることができます。
リフォームの際には、防犯対策の見直しもおすすめします。空き巣被害や在宅中の不審者侵入を防ぐことで、日々の暮らしの安心感を高めましょう。人目のつきにくい箇所に侵入しやすい開口部がないかのチェックや、玄関扉や窓サッシの見直しも有効です。宅配BOXの設置やインターホンのカメラなどの見直しを行い、不必要に玄関を開けなくて済むような工夫も取り入れるとよいでしょう。
メンテナンス負担を考慮した外装材で外観を一新

外壁にゼオンサイディング®(樹脂サイディング)を使用
住まううちに若い頃とは好みが変わったり、または以前はあきらめた憧れのスタイルを実現したく、外観を一新したいと考える方も多いのではないでしょうか。
例えばアメリカンスタイル、カリフォルニアスタイル、北欧スタイルなど、憧れの海外風の住宅を実現したい方。また、シンプルモダンな住宅で、華やかな雰囲気を出したい方など。
そして、家を建ててから20 ~30年ほど経過した頃というのは、外壁のメンテナンスが必要な時期でもあります。中には、本格的なメンテナンスが必要となる場合も少なくありません。仕事をリタイアしてからのメンテナンス費用は、考えるだけでも気が重くなるものです。外壁のメンテナンスでは、補習費用だけではなく、足場を組む費用が発生することから、メンテンナンスの回数が多ければ多いほど、費用の負担は増えます。将来的にメンテナンス費用を抑えたいのであれば、耐久性の高い外壁材を選び、メンテナンスの回数を減らすことがおすすめです。
憧れのスタイルを実現して耐久性の高さを誇る外装材、樹脂サイディングとは?

外壁にゼオンサイディング®(樹脂サイディング)を使用
外装材には、樹脂系、窯業系、金属系、木材、モルタルなどさまざまな種類があり、一般の方ではよく分からず、外壁のリフォームは建築業者の勧めるままに決めてしまう方も多いのではないでしょうか?
外観を一新して将来的なメンテナンス負担を抑えたいのであれば、耐久性の高い「樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)」がおすすめです。

樹脂サイディング(ゼオンサイディング®)は塩化ビニル樹脂を主な原料とし、素材自体に顔料が練りこまれている商品が主流で、洗練された色味とその風合いは、長期間使用しても色が剥げたり色落ちすることはありません。
凍害、塩害、錆、酸性雨の心配とは無縁で、施工の際にシーリングをほぼ使用しないことからも、メンテナンスの手間とコストを大きく抑えることができます。
耐衝撃性にも優れており、また他素材のサイディングよりも非常に軽いため、柱や建物の構造に与える負担を軽減でき、地震などの際に建物に被害が及びにくいと言えます。
外壁リフォームにはさまざまな種類がありますが、機能性、デザイン性、メンテナンス性に優れた外装材と工法選びをしてください。
