個性的でおしゃれな外観デザインの家にするポイントと事例の紹介。外壁リフォームでもイメージは変えられる

個性的でおしゃれな外観デザインにするためのポイントと事例をご紹介します。屋根や外壁材の工夫で、道行く人が思わず足を止めて見上げてしまうような、そんな自慢の我が家を目指しましょう。外壁のリフォームでも、家の印象を変えることができます。

目次

個性的でおしゃれな外観デザインで、自慢の我が家を目指そう

個性的でおしゃれな外観デザインの家にするポイントと事例の紹介。外壁リフォームでもイメージは変えられる
外壁材選びの工夫で、外観に我が家ならではの個性を生み出すことができます。こちらは美しいクリーム色のラップサイディング。

個性的でおしゃれな外観デザインの家は、街並みの中でひときわ美しく際立ち、存在感を発揮します。個性的な家とは決して奇抜な家のことではなく、自分らしく、心地よく、幸せと感じられる、他にはない唯一無二の存在の家のことです。

例えば外壁の色選びなら、白やグレーが一般的ですが、赤や黄、黒、青、緑など自分が好きな色を使うのもいいでしょう。自分の好きな色で彩られた我が家を眺めるのは楽しいものです。もちろん街並みに調和させることも大切ですから、住まいとしての品格が感じられる落ち着いた色を選べば、個性的で美しい我が家になります。

ありきたりではない個性的な外観デザインの家は、毎日帰宅して我が家の前に立つたびに、招いた友人たちの驚きの声を聞いた時に、そして道行く人が思わず足を止めて見上げた時に、心から誇らしく嬉しい気持ちにさせてくれることでしょう。

今回は、屋根、全体のフォルム、外壁材の工夫でできる個性の演出方法と、外壁のリフォームで個性的な外観にした事例をご紹介します。

個性的な屋根は遠くからでもすぐ分かる!複雑な形状はリスクに注意

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切妻屋根もデザイン次第で圧倒的な個性を演出できます。

日本の住宅の屋根で多い形状は切妻です。切妻は施工がしやすく、価格が安く、またメンテナンスしやすいメリットがあるのですが、反面、単純な形なのでそのままでは個性に欠け、平凡な印象があります。

そこで屋根に個性を演出することで、我が家ならではの個性が生まれます。他にはないデザインの屋根形状なら、遠くから見てもすぐわかる、存在感のある家になることでしょう。ただし注意したいのが、屋根の形状を複雑化しすぎると工事費がかさみ、メンテナンスにも手間が掛かるようになることです。また雨漏りのリスクが上がる可能性もあります。

ベーシックな屋根形状でも、勾配の取り方や屋根材選びの工夫、妻飾りの取り付けなどで個性的な演出は可能です。長く安心して暮らせる家づくりの基本を押さえつつ、おしゃれで個性的な外観デザインを目指しましょう。

窓のデザインで個性を演出!快適性の確保をしっかりと

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ガラスを多用したデザインはモダンで個性的な印象の外観デザインになります。ただし窓の断熱・遮熱性能はしっかり確保してください。

窓のデザインは外観のイメージを決める大きな要素です。中でも壁いっぱいに大きく開く背の高いテラス戸や、吹き抜け全面にガラスをはめ込むなど、大開口の窓を取り付けるとモダンな印象が強まり、個性的な雰囲気になります。

他にも小さな窓を連続してはめ込んだり、左右対称に配置したりなど、窓のレイアウトの工夫で個性的な外観が作れます。その際は、装飾格子や飾り雨戸、モール材と呼ばれる飾り縁を取り付けることで窓の存在感が際立ち、外観にメリハリが生まれます。

注意したいのが、窓は家の断熱の弱点となりがちで、サイズが大きくなればなるほど室内への影響が大きくなるところです。冬になると家の中が寒い、夏は直射日光が差し込んで暑いということが無いよう、断熱、遮熱性能に優れた窓を選ぶことが大切です。

デザイン性が高い外壁材を選ぶ!色味と素材感を変えれば個性が生まれる

個性的でおしゃれな外観デザインの家にするポイントと事例の紹介。外壁リフォームでもイメージは変えられる
白い外壁でも、異なる色味と素材感を持つサイディング材を組み合わせることで、シンプルな中にも個性が感じられる家になります。

シンプルなフォルムの家でも、外壁材選びの工夫で個性的な外観デザインにすることができます。例えば外壁を異なる色味と素材感を持つサイディング材で張り分けたり、窓まわりに装飾を施すことで個性の演出ができます。

こちらの写真は、フォルム自体は切妻屋根と四角い形で、外壁の色は白、屋根はグレーととてもシンプルですが、クリアな白と温もりあるクリーム色をカラーコーディネート、また異なる素材感を持つ外壁材を組み合わせることで、他にはない個性的な外観になっています。

外壁材で個性を演出する際は、外壁の美しさを見せることが肝になるので、デザイン性が高い高品質な外壁材を選ぶのがポイントです。

個性的でおしゃれな外観デザインの家にするポイントと事例の紹介。外壁リフォームでもイメージは変えられる
外壁材選びの工夫で我が家ならではの個性を生み出すことができます。こちらは深いブルーの木目デザインの樹脂製のラップサイディング。デザイン性が高く色あせがしにくいので美しさが長く続きます。カバー工法でリフォームができます。

外壁リフォームでも個性が感じられる理想の外観デザインに近付けることが可能です。リフォームの場合は、外壁材選びだけでなく、工事方法にもこだわりましょう。今ある外壁の上から張ることができるカバー工法なら解体の手間が不要な分、工期と費用を節約できます。

外壁リフォームで、明るく爽やかな個性が感じられる外観デザインにした事例

個性的でおしゃれな外観デザインの家にするポイントと事例の紹介。外壁リフォームでもイメージは変えられる
リフォーム前:グレーと白のサイディングで張り分けた外観デザインでした。
個性的でおしゃれな外観デザインの家にするポイントと事例の紹介。外壁リフォームでもイメージは変えられる
リフォーム後:美しい白色のラップサイディングに鮮やかなブルーのモールディングや飾り雨戸でイメージチェンジ。明るく爽やかな印象の個性的な住まいへと生まれ変わりました
(写真提供/セルコホーム旭川 小森工務店

外壁のリフォームで、個性的な外観デザインに生まれ変わった事例をご紹介しましょう。リフォーム前は、1階と2階部分の外壁をグレーと白のツートンカラーで張り分けた、どちらかというとオーソドックスな外観デザインの家でした。

リフォーム後は、白色のラップサイディングに深いブルーのアクセントが効いた、明るく華やかな外観デザインへと生まれ変わっています。ブルーのモールディングや飾り雨戸が、白色の外壁に美しく映え、爽やかな個性を感じさせてくれます。

外壁材は、発色が美しく、汚れても水洗いで簡単に落とすことができ、また塗り替えが不要なので手入れが楽な樹脂サイディングを使用しています。元の外壁の上から張ることができるカバー工法でリフォームを行ないました。

個性的な家とは自分の思いや夢を形にしたデザインのことです。外観デザインにこだわると、家づくりの満足度は格段に上がります。様々な工夫で自分だけの個性が感じられる家づくりを目指してみてください。

下記に、日本の家づくりの参考になる海外のおしゃれな住宅事例をご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

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著者情報

Yuu(尾間紫)のアバター Yuu(尾間紫) 一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー

長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」でリフォームの実践的なノウハウを公開中

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